妬みをなくしたいと思うのは勿体ない【最強の武器】
あなたは人を羨ましく思ったことはありますか?
人を羨ましがったことのない人はいないと思います。では、人を妬んだことはあるでしょうか?
妬んだことがない人は、頭の中で次のように想像してみてください。
同じ会社の同期、特に自分のライバルが昇進することになった。
周りからは称賛され、過剰なほどにもてはやされている。
挙句の果てには、なぜかあなたを馬鹿にする声が聞こえてくる。
…
どうでしょうか。心がどす黒いもので満たされてきませんか?
とても人前では晒したくない負の感情が芽生えてくるものです。
妬みを持つのはなぜだか悪いように感じます。
妬みを抱く自分を嫌いになっていませんか?
妬みに囚われて、故意に周りの人を傷つけていませんか?
だとしたら非常に勿体ない。そう、勿体ないです。
なぜなら負の感情、すなわち妬みとは消すのではなく味方につけるもの。
妬みの感情は、あなたを誰よりも叱咤激励して行動に促してくれる最強の武器です。
今回は、武器になる正の妬みとあなたを呪う負の妬みについてご紹介します。
目次
最強の武器【良性妬み】
実は妬みには2種類あります。その2種類の中であなたの武器となるのが良性妬みです。
良性妬みとは、あなたが妬んだ相手に負けまいと思い芽生えてくる感情。
例えるなら、片思いをしていた相手がライバルと結婚することになった。それを知ったあなたに芽生える「俺はもっといい相手と結婚してやる」や「自分がもっと魅力的になって後悔させてやる」といった前向きな感情が良性妬みです。
一見、恥ずかしい感情のようにも見えますが、自分に成長のきっかけになるもので、あなたを成長させる原動力になるでしょう。
妬みはいつしか憧れに
稀に良性妬みが変化する場合があることもお伝えしておきます。
妬んでいたライバルが、仕事も自分磨きも人一倍取り組んでいたと気がついた。
「あいつもなかなかやるやんけ!」「俺より辛い環境でもめげずに幸せを手に入れたんやなー」
そう感じるようになった時、あなたの心には別の感情が占拠しています。
そう「憧れ」です。
お互い良きライバルといった関係を築けるようになり、相手にも敬意をもった対応ができます。
破滅を呼ぶ呪いの武器【悪性妬み】
もうひとつの感情、悪性妬みについても触れておきましょう。
悪性妬みとは、妬んだ相手を自分と同等かそれ以下の存在にしてやろうといった感情で、良性妬みとは相反する感情です。
例えるなら、片思いしていた女性と結婚したライバルのことをネット掲示板で馬鹿にしたり、敵意をむき出しにして対応するようにしたりすることです。
このような嫌がらせで相手を不快にさせることは自身に得になる行動ではありません。
唯一、脳が快感を覚えるだけです。
武器をどう使うのかはあなた次第
ここまで読まれてきて妬みに対する考え方は変わりましたか?
中には現在、悪性妬みを持ってしまっている人もいるかもしれません。
安心してください。悪性妬みをもっているなら良性妬みに変化させればいいだけのことです。
自分のことは嫌いにならないでください。その妬みはあなたの武器。そして、忘れないでください。
使い方次第で、あなたに力を差授けてくれる武器にも呪いを与える武器にも変化することを。